会報表紙10月号 「栃」

2016/07/08

10月、残暑が大変厳しい本年ですがすこしは涼しくなるでしょう。
綾部、古屋の栃の実拾いボランティアの活動がニュースで流れ、また会員でも参加された方がありました。
今年は大豊作であったとのことです。

山に登って栃の大木が出てくるとだいぶ登ったなあと実感がわきます。
巨木が多いのと独特の大きな葉ですぐ栃とわかります。
実が食用となって飢饉の際の非常食となったことから栃の木は切らずに残すしきたりがあって巨木がたくさん残っているそうです。
材も高級家具やソバ打ちのこね鉢に使われます。
初夏に房になった花を咲かせますが蜜が多く、ミツバチが集めると栃蜜と呼ばれる蜂蜜になります。
きれいな花ですが高い所にあってじっくり見ることはなかなかできないですね。
人の生活と深い係わりがあったこともあって地名に栃の付く所は東日本を中心に至る所にあるようです。

極近い仲間の西洋トチノキはマロニエとして有名です。
日高町ではパリにならって栃の木を街路樹としてたくさん植えてますが、炎天下の道路ぶちでは葉が痛んで見苦しいですね。
西洋トチノキの実は薬用と成り、痔の薬などにも配合されます。
近年庭木としてベニバナの栃が販売されていますがこれも西洋トチノキの一種で大木になりますので植えるときには注意が必要です。
自然と人の係わりでシンボルのような位置にいる木と思えます、巨木も若木も結構見かけます、これからも大事にして守って行きたいものです。

大分前になりますが上林のおばあさんが昔ながらのやり方で作ったという栃餅をもらったことがあります、ひなびた味で大変おいしかったですね。

文 はる
絵 HITORISHIZUKA