若丹国境(尼来峠ー頭巾山) 2010/11/21 | 京都北部 山の会と自然の会

若丹国境(尼来峠ー頭巾山) 2010/11/21

8:20 現地駐車地をスタート
登り口の標識から靴を濡らして渡渉し、古道がつく尾根にとりつく。最初は植林地だが少し登れば赤松などの雑木となり古道らしくゆったりと登っていく。
480m付近の平坦地でコブを避けるように右下へ向かう道を見たが、左手の上へと向かう道で国境尾根に出る。見送った道が古道なのかもしれない。

9:25 尼来峠

国境尾根に出ると視界が開けるが、それは伐採地跡であるためで複雑な風景である。登山者から見れば残念な事だが林業関係者にとっては生活の糧であり、切り出された木が人々に潤いをもたらしている。山など自然と人との繋がりと考えれば昔から行われていた事(規模の大小はあるけど)なのである。ただこの先、利用と再生というサイクルが維持されていくかどうかは心配である。

峠には平たい石で囲われた石仏。いまでは限られた人としか訪れないが、昔は奉公に出る娘や丁稚、商人、炭焼き、あるいは旅人がそれぞれの思いでこの前で手を合わせ越って行ったのであろう。そんなに古い地蔵様ではないが、見ているとそんな人々の胸中などを夢想せずにはいられない。

国境尾根のどの峠にも石仏がある。それは山や峠と人々の繋がりを感じる風景である。

10:35 P765

峠からは今回のメインである若狭と丹波を分ける国境尾根。方や伐採跡、方や植林となり植生も分かれている。

この付近では600mを越えた辺りからブナが現れる。数は多くないがどの木もそれなりに太くたくましい。周辺にはワイヤーなど放置され、切り倒されたブナがそのままなのもありちょっと残念な風景。それだけにこの残されたブナや下りた参道尾根のブナ林が貴重に思えてくる。

快晴の空のもと馴染みの弥山や青葉山の展望が良かったのもこの辺り。弥山はそのトンガリ具合がいいし、青葉山は双耳峰の形が特徴的。だけど不細工だと言う人も・・・見る方向によって別の山に見える。P765はその展望と広いピークで雰囲気が非常に良い。

途中、ナメコを大量に収穫。今回ははるさんのお墨付きなので安心!

12:15 参道尾根との合流点

ルートには下草もなく、アセビが少しあるだけで藪こぎはなし。冬枯れの木々や落ち葉の感触を楽しみながら無事参道尾根に合流。いつもこのあたりから山頂までが近いようで遠く感じるのは私だけ?

12:50 頭巾山山頂

ほぼ360度の展望で快晴、言うことなし!小浜湾もくっきり確認できる。ここは何度来ても良い、好きな山のひとつ。

途中、ナメコ採りや、読図に手間どったものの予定どおりといかそれ以上に順調。
14:00 三合目540m

参道尾根は木々に覆われ、なだらかで気持ちの良い広尾根道。落葉した木々を見上げると枝先が白く光って見える。

ここまではずっと尾根道だったので、谷筋を下る。最初は緩やかで暗い植林の谷。でも次第に狭い渓谷となり、へつったり、巻いたり。手がかりも少ないのでみな慎重に進んでいく。危険箇所。

途中、5m程の一条状の滝がある。小さいながら美麗な滝だと思うが、知る人もなく名無しの滝である。

15:25 駐車地に下山

谷の出口には崩落でできた小さな池。水没した植林の杉はすでに枯れてしまっている。日の向きによっては向かいの黄葉が反射して趣があるのだが今回は見られず。

ここは数年前の27号台風、去年の台風で崩落が続き、大規模な治山工事が行われている。こんな山奥で必要かと素人的には思うが、是非はともかくこれらも人と山との関わり、繋がりだと思う。

天候もよく、みなさん元気に完歩。
ありがとうございました。

若丹国境は上林の胡麻峠から芦生の三国峠まで50キロ弱。地味な山域ですが周辺の山と合わせて歩くと面白いと思います。

記 S田

 
 
 
 
距離約10キロ 累積標高±850m 行動時間7時間
参加者 8名

尼来峠-参道尾根の間は読図ができること。
永谷は危険箇所の判断、対処ができること。


参考までに以前、峠に掲げられてた案内板です。「北山の峠」からの引用とO氏(故人らしい)の感想が記されています。

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